高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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京セラドーム大阪
2006年07月31日 (月) | 編集 |
大阪ドームが「京セラドーム大阪」という名称に変わっていて、
びっくりしました。ううむ。京セラか。
毎年、東京ドームや大阪ドームに行ってますが、
野球を見たことはありません。ドームが野球場だと思ったこともありません。
でもライブ会場だと思いたくも正直ありません。広すぎる。
でもでも、これだけ広い会場でないと、チケット入手が困難なのも事実で、
仕方ないのかな。人生は諦めが肝心だ。
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疲労
2006年07月30日 (日) | 編集 |
仕事が忙しくて、終業間近になると手足が震えてきたので
近所のカフェでホットコーヒーを飲んでしばらく休憩してから
最寄り駅まで行くと、「たった今○○駅で人身事故があり云々」の
アナウンス。まぁ1時間もあれば運転再開するだろうと思い
またまた歩いて近所のカフェで柚子茶を飲んで読書してました。

疲れた・・・・・。

「プラド美術館展」
2006年07月28日 (金) | 編集 |
大阪市立美術館で開催されている「プラド美術館展」に行ってきました。
プラド美術館展

ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、
ムリーリョ、ゴヤ、ファン・ダイク、ブリューゲルという
錚々たるメンバーの絵が集められています。

スペインというと、無敵艦隊!なのですが、
16~18世紀頃の作品ばかりなので、肖像画などを見ていると
本当に“総督”というか(笑)大航海時代を彷彿とさせます。
こういう人が世界を航海してまわったんだなぁ。
国際的にはスペインは力を失って斜陽していく時期なので、
その辺りの、暗雲たれこめる鬱々たる雰囲気も出ています。

今回はキリスト教美術の、特に、キリストと信徒、天使と信徒のような
構図に魅かれました。今の精神的な状態のせいだと思いますが。

リバルタ・フランシスコの≪聖ベルナルドゥスを抱擁するキリスト≫、
十字架にかけられたイエスが、疲労のにじむ中で慈愛を浮かべた表情で
信徒に手を差しのべ、信徒は両手を広げてキリストを抱擁しています。
その信徒の表情が何とも言えず。ものすごくつらい、どうしようもない、
でもそれを全部のみこんで、これでいい、と思っているような顔。
タイトルに抱擁とありますが、希求、という言葉のほうに近い気がします。
余談ですが、日本の憲法にある言葉で一番好きというか、感情が掴めるのが
「希求」という言葉です(笑)

リベーラ、ジュゼッペ・テの≪アッシジの聖フランチェスコの幻視≫は
逆に、司祭になろうかどうしようか迷っている信徒が天使を見るという
ものなんですが、その天使が水を持っていて、「この水と同じくらい
心の清らかなものでなければならない」と言ったので、彼は、
司祭になるのを諦めたらしいです。
それだけに、若者の中に見える迷い惑い不安などが表現されていて
天使のすっきりした美しい(というか可愛い)姿とは一線を画しています。
神や天使というのは時に傲慢なほど正義を体現しているかのように
描かれていますよね(笑)人間はそうはいかないので。
迷える子羊だ・・・。

女性に人気があるだろうなと思ったのは、ムリーリョの作品。
チラシにも使われている≪貝殻の子供たち≫なんて、
愛らしい子供2人(イエスとヨハネらしいです)が、
羊から杯を受け取って飲んでいる絵です。
ムリーリョの他の作品も、小顔のかわいらしい女性だったり、
ドラマチックな構図だったり。

ゴヤの≪トビアスと大天使ラファエル≫も良かったです。
ラファエルの手足が太くて、存在感があるのがいい(笑)
トビアスが手にしている、ぐったりした魚一匹がユーモラス。
聖書にそういう話があるのだろうけど、それより、
中国の古典にある鯉の話を思い出させます。

公式HPはこちら

太極拳と、古文書。
2006年07月27日 (木) | 編集 |
今朝の太極拳は、同僚と2人きりでした。
新しい人が続かないんですよね・・・。
先生も「準備体操が長いのかしら」などとお悩みの様子。
でも、でも、太極拳って、身体の柔らかさも要求されるので、
しっかり準備体操をしておかないと、足が上がらないんですよね。
脚力も必要だから、筋トレみたいなこともするし。
だらだら遊びでするよりは、しっかり上達できるように
教えて頂いている今のやり方がいいなぁ。

午後の古文書講読は、脱落者もなく、人気講座になりました。
漢文だから読みやすいとはいえ、仏教用語が難しい。
僧の官位とか、初めてちゃんと覚えました。
後白河天皇や京都の地名や有名寺院が出てくるのが楽しいです。

架空請求
2006年07月26日 (水) | 編集 |
架空請求のハガキが届きました。
もう下火になっただろうと思っていたのに、まだあるんですねぇ。

しかしそのハガキというのが、

○宛名が本名ではない(通称で、しかも漢字は間違っている)。
○何に対しての未納料金なのか明記されていない。
○霞ヶ関の住所になっているのに、消印は千葉。

おまけに「てにをは」の間違いはあるし、なんとも中途半端なハガキ。
こんなので引っかかる人がいるというのか・・・。

調べてみると「架空請求事業者データベース」に載っていたので
割と広範囲に出しているみたいです。
ハガキ代を節約して、地道にお金を稼いでください。
でなければ、そのハガキで懸賞に応募しましょう。
わたしには運がないので懸賞は無縁なのですが、
運があれば、いろいろ当選するみたいだし・・・。

Lとリュークが好きです
2006年07月24日 (月) | 編集 |
WJコミックス「デスノート」読了。
もしデスノートを拾ったら、真っ先に自分の名前を書き込むと思うなぁ。
だってラクそうなんだもん。
(そういう人間には絶対ノートは渡らないと思うが・・・)

神戸港、護衛艦「あけぼの」体験航海
2006年07月22日 (土) | 編集 |
懸念していた雨も降らず、航海日和の快晴となりました。
(それはそれで日焼けするから厭なのだけれど。)
たじ様と待ち合わせをし、阪神電車で「西灘」駅へ。
ここが摩耶埠頭の最寄り駅です。とはいえ、駅から徒歩30分位。

22日は公募をしていなかったので、地連が配布した乗艦券の
持ち主だけの体験航海なのですが、既に長蛇の列が出来ていました。
艦の姿を見て舞い上がるわたし達。グッズ結構売れていますね。
缶飯を売って欲しいなぁ・・・。

本来なら、イージス艦の「ちょうかい」も来る予定だったのですが、
例の揉め事で任務を遂行中。今回は「あけぼの」のみの来港に。
「あけぼの」

今回はあまり動き回らず、入港時も出港時も艦橋に張りついていた為に
緊張感いっぱいのやり取りを目にすることが出来ました。
あちこちから人が声を発し、それを誰かが復唱し、さらに命令し、
沈黙と喧噪が交互に訪れて、興奮と緊張が漲っています。
遊覧船やコンテナ船、大小様々な船が行き来し、かなり狭い箇所もある神戸港は
気の使う港なのだと思います。
「大きな船と小さな船の針路がかち合ったら、大きなほうが勝ちますか」
と訊くと「いや、小さな船を優先します」とのこと。ほう。

チャフ発射装置
チャフ発射装置


ハープーン。今まで見てきた艦とは、置き方がちょっと違う感じ。
ハープーン


親切な方が、体験航海者が飽きないようにいろいろ催してくださいます。
例えば若い隊員さんに命じて、即興で手旗信号の紹介など。
「いろは」順に素早く旗を動かしていく隊員さんに尊敬の視線が集まります。
手旗は完璧でした!でも、いろはを覚えていなかった (笑)

隊員さん同士とても仲が良いようで、離れた友達と会話していたり、
なんとも和やかな雰囲気が漂っていました。

海将補の司令も乗艦されていました。あの金ぴかの眩しい肩章は初見です。

先任伍長さんが「疲れた・・・」と同僚に話しかけて通り過ぎて行かれる姿を発見。
しかし疲労感の漂う背中に声も掛けられず、しばらく見つめていました。
疲れさせているのがこの総勢630名の民間人なのでしょうか、す、すみません。
でもお仕事されてる背中が好きなんだよなーかっこいいんですよねー。

↓搭載しているSH-60Jの雄姿。
SH-60J

今回も艦を降りてしまうのが名残惜しかった・・・。
おふね本当に大好き。

本★佐藤優『自壊する帝国』
2006年07月22日 (土) | 編集 |
本★佐藤優『自壊する帝国』(新潮社)2006.5.30

国家が崩壊する時に、人はどう生きるのか。
ある者は、真摯に国家と国民の在り方を考えて、理想のために奔走し、
ある者は、保身に走り、変節し、その時々の権力におもねる。
保守、革新、どちらが善でどちらが悪というわけでもなく、
崩壊という現実を前に、ただ2種類の人間がいるというだけです。
最終的に、そのバランスをうまく取って生き残る人物もいますが。
それを見せてくれるのが、本書です。

『自壊する帝国』は、著者が在ソ連日本大使館の外交官として渦中にいて、
自分の目で見、関係者から直接に話を聞いた、崩壊の一部始終を記録したものです。

1991年にソ連が崩壊し、ロシアとその他の小さな国々に解体されたのは
ニュースで派手に報道されたものの、その当時のわたしといえば、
B'zの5枚目のアルバム「IN THE LIFE」を熱心に聴いているくらいで
さほど社会情勢を気にするでもなく、反抗期のまっただ中でした(笑)

巨大な帝国だったソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)は、
現在、15カ国に分かれています。
ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、カザフスタン、ウズベキスタン、
トルクメニスタン、キルギス、タジキスタン、グルジア、アルメニア、
アゼルバイジャン、エストニア、ラトビア、リトアニア。
これだけの国が一つの国家としてまとまっていたというのが驚きなんですが。
ロシアとなった今も国土は非常に大きい。面積は世界1位を誇る。
外務省のHPでの紹介によると、日本の45倍、米国の2倍近くだそうです。

著者に影響を与えた人物にサーシャという男性がいます。
アレクサンドルの愛称がサーシャなのだそうです。
彼は、五條瑛さんの革命シリーズのサーシャと、高村薫さんの『李歐』の李歐を
彷彿とさせる魅惑的な人物です。煽動家というのか、人々を強烈に魅きつける
個性を持っています。時代の転換期には、人に夢を見せる、こういった人物が
必ず出てくるように思います。一瞬だけ激しく眩しく輝くんですね。

著者がソ連の地で活躍できたのは、それまでに培っていたキリスト教の知識や
今ないがしろにされつつある「教養」と呼ばれるものの力だろうと思います。
同志社大学大学院神学研究科で彼が履修したのはチェコ神学という
俗世には何の役にも立たないと一笑に付されてしまうようなテーマなのですが
(わたしも学生時代『万葉集』を大切に抱えていて笑われたことが・・・)
そこで深く思索したからこそ、彼は人々の懐に飛び込んで対話することが
できたのだと思います。ただ受験のための勉強に終始してきた人間が、
外国人と、深いところで「国とは何か」を論じることなんてできないでしょう。


ソ連のある人物が、イラク、新ユーゴ、北朝鮮との外交を担当していて、
なぜそのような国との外交をしているのかと問いただした著者に対して、

“「マサル、隙間産業だよ。外交だってビジネスだ。対米協調を基本にする
  エリツィンが取り組めない諸国との関係をわれわれが担当するんだ。
  補完外交だよ」”(317頁)

という文章に、唸りました。日頃から付き合いがないと、大事なときに対話もできない。
完全に交渉を絶ってしまうのではなく、細々とでも続けておけば、必要なときに
それが活きてくるだろうなぁと思います。そういう外交は表には出せないのだろうけど、
裏で策動する人物がいるんですね。

ソ連を守ろうと動いた人物が、理由を述べる箇所があります。
“孤児である自分をここまで育ててくれたソビエト政権には心から感謝しているから”
                            (263頁)

この言葉は素朴で、それだけに心を打ちます。
最近日本では、育ててくれた親にも感謝しない子どもが増えているように思えます。
阿漕な商売や、株の操作、もしくは社会保障を利用して、取れるだけの
お金をむしり取ろうという行為は「卑怯」だと思う。
リストラで従業員数を減らし、賃金を抑えるのが、賢い経営者なんだろうか。
責任を転嫁し、文句を言うだけで、仕事には手を抜く従業員も勿論いるだろう。
確かに、そういうことは法律に違反するわけじゃない。
でも、そうすることによって、住みにくい世の中を、自分で作っている気がするのです。
息苦しい世界を。見たくない世界を。そうして国は内部から崩壊するのだと思います。

病は突然やってきます
2006年07月21日 (金) | 編集 |
発疹が全身に広がったので、病院に行ってきました。
ボディクリームや服にかぶれたのか、虫刺されかなぁと思っていたら、
「Gibertバラ色粃糠疹」という、20代から30代の女性に多く発症する
皮膚疾患でした。名前は難しいけど、ウィルスが原因と言われているわりには
誰にも伝染しないし、治療しなくても2ヶ月で治癒するのだそうです。

でも。

身体の白くて柔らかい部分に赤い(薔薇色の)斑点が発生するので
見た目が目立つし、2ヶ月もかかると聞いてショックでしたよ・・・。
これから夏だっていうのに!
先生も「肌の露出が多くなる時期なのにねぇ」と笑っておられましたが
笑われてもな(泣)露出は控えろということなんですかね。
全身に広がってからまだ1週間も経っていないので、これからどんどん増えて
消えるまでに2ヶ月もかかるのかと思うと本当に憂鬱だ~~~。

デニムで、イージス。
2006年07月20日 (木) | 編集 |
一体いつまで雨が降り続くんでしょうか。
うちの周辺は自然災害の少ないところで、幸いに何事もありませんが、
次の土曜日にまた雨だったら・・・おふねに乗れないじゃないか!!!

観艦式の体験航海の募集が始まりました(航さまのブログより)。
キャッチコピーが面白いんですよ。こちら

「迎えにいくぜ。護衛艦で。」

「サラリーマンが、セーラーマンになる日。」

「デニムで、イージス。」

「波乗りもいいけど、イージスもかなりいい。」

「乗艦せよ。彼女と共に。」

「護衛艦の前で、その娘の手を握りしめた。」

「カロリー計算とか、同僚の結婚とか、全部波間に消えた。」

「休日に、潜水艦を。」

イージス乗りたい。
イージス乗りたい。
イージス乗りたい。

あと、LCACが乗りたいです。楽しそうだから。
でも前の展示訓練の時みたいにクルクル回ると困るな。目が回らないのかな。

それにしても、このキャッチコピーと写真って、元はポスターですよね?
手に入らないのかな~~~。欲しいな~~~。

安房白浜の海と、夕焼けと、2人の小さなシルエットと、
「護衛艦の前で、その青年の手を握りしめた」というのはどうでしょうか?
絵に描いたら、克美さん大賞取れますよね(笑)

太極拳
2006年07月20日 (木) | 編集 |
本日の太極拳のレッスンには、新人さんが3名も!
生徒が総勢5人って初めてです。ヨガは20人位いるらしいのに・・・。

少しは上達したと思いました。腰の位置や、上半身の安定性が、
新人さんとは違う。最初の頃は自分達だって何も出来なかったので、
少しはマシになったようです。
自分達だけでやってると、上達してるかどうかもイマイチ分からなくて
励みにならないんですよね。もっと真剣にやろうと思いました(遅いよ)。

先日行われた全国大会の様子をお聞きすると、
「若い人は酔拳とか長拳もやってるよ」と言われて、

えっ酔拳?!

と、同僚と2人、飛びつきました(笑)

香港映画の中だけの世界かと思ってました酔拳。
ちゃんとあるんですねえ。
大会は、マイナーな中国武術全般という感じでしょうか。
(少林寺拳法はメジャーなので除く)

それにしても酔拳とは。本格的なコスプレみたい!(笑)
見てみたい!!!

明治維新ビール
2006年07月19日 (水) | 編集 |
明治維新ビール」↓これは近藤と土方。
明治維新ビール

随分前から目にしつつ、重いので買うのをためらっていたんですが、
土方が1本だけになっているのを見て、慌てて購入。
シリーズとしては12名で、福沢諭吉・土方歳三・西郷隆盛・近藤勇
大久保利通・伊藤博文・板垣退助・吉田松陰・高杉晋作・坂本竜馬
勝海舟・大隈重信。(氏名の順序は店の紹介通り)
ビールはオランダ製です。

通販の購入はこちらで出来るようです。

「空と雲と鷲と」
2006年07月17日 (月) | 編集 |
1/144現用機コレクション第4弾「空と雲と鷲と」。
(空と雲と鷲と宇佐見と三津谷さん、とか続けて考えてしまったよ・・・)
航空J衛隊創設50周年記念塗装F-15J EAGLE
F-15J EAGLE飛行教導隊

たじ様が持っておられたので、わたしも欲しくなって(笑)
土地柄、近所のコンビニにあるだろうと思っていたら全く売っておらず、
難波のフィギュアショップで入手です。どうして近くにないのかなぁ。
好き好きと言っていた為か、最初の購入で「飛行教導隊」の塗装をゲットしました。
マニアの方にとっては増槽に記念塗装がない等の不満がおありになるようですが
(上の写真で付けているのはミサイル)
なかなかきれいです。狭い部屋では、艦よりスペース取らないのがいいね(笑)

自分で自分を励ますしかない
2006年07月16日 (日) | 編集 |
今日は仕事で35歳のK察官を相手に話すことがあったのだけれど、
話し方がもう、いかにもサツカン!という感じだったので
吹き出しそうになるのを堪えるのが大変でした。す、すてき☆
新リア王続編の連載開始と、『照柿』文庫化目前で、テンションが
上がりっぱなしです。人生には良いこともある。がんばれ!

例えば。
2006年07月16日 (日) | 編集 |

時は18世紀、所はポーツマス沖。
大英帝国海軍で、「わたし」は旗艦の三等海尉として
それなりに意気揚々たる日々を送っている。
「わたし」が乗艦する旗艦の艦長は、眉目秀麗で聡明、眩しく見上げる
憧れの存在である。部下の不満にも耳を傾け、必要があれば上に取り次ぎ
生活環境の改善をはかってくださる等、人望も高い。
そんな艦長の下で、一等海尉と二等海尉も穏やかな人物である。
和気藹々と生活をしていた「わたし」だが、最近は艦に異変が起こっていた。

新参者の乗艦である。
彼は、司令官から後継者として特別に目をかけられた存在だった。
あっという間にナンバー2の座に落ち着き、司令と艦長以外に対しては
横柄な態度を取るようになった。
司令は元来おおらかな性格で、ノルマを課すことも怒鳴ることもしない。
体型からしておっとり型で、動きやすさや着心地重視で服を選ぶタイプだ。
しかし新参者のAは、いつもロンドンの高級店で仕立てた服を身にまとっている。
鋭い眼つきで、任務遂行に対して厳しい要求をしてくるようになった。
当然、乗組員の評判は良くないが、司令と艦長はうまく丸め込んでいた。

そんな折、艦内で、艦長を排除しようとする動きが出始めた。
発言力があり、人望もある旗艦艦長を、疎ましく感じ始めたらしい司令は
艦の重要事項の決定に対しても艦長に知らせず、艦の運営に携われないよう
し向けてきたのだ。乗組員の選定権が、司令とAだけの持つ特権となった。
ナンバー2であるAが数年後トップに昇りつめた時、今の海尉らが、
反Aの態度に出るのは明らかである。それを見越して、
新入りは自分の息のかかった人間にし、トップになった暁には、
自分に従わない人間の首をバッサリ切るつもりに違いない。

一等海尉は既に、艦長と去就を共にすることを公言していた。
二等海尉は感情を表に出さない人だが、考えるところがあるようだ。
「わたし」も、信を置く艦長がないがしろにされることに憤りを覚える。
不協和音が高鳴り始めた・・・


まぁつまりそういうことです。
この艦が、「いそかぜ」にならなければいいなぁというところです。

この蒸し暑さが『照柿』を思わせる
2006年07月15日 (土) | 編集 |
呉基地の日曜日の艦艇一般公開が中止になっているんですよね。
なんだか緊迫感が伝わってくるなぁ・・・。

そんな今日も碇マークのTシャツと碇マークのネックレスで
元気に出勤ですよ。仕事が休みだったらヘリに乗せてもらえるところ
だったのにー。雨でも降りやがれと思っていたら快晴だし。
やっぱりこんなに心の狭い奴だからチケット運が悪いのね。
B'zのファンクラブイベントも仕事で行けなくなってしまいました。
ちょっと仕事する気が削がれたりしつつ、でも文庫『照柿』を
希望の灯火に頑張って!さあ今日もこれから仕事です。

本★落合浩太郎『CIA 失敗の研究』
2006年07月14日 (金) | 編集 |
本★落合浩太郎『CIA 失敗の研究』(文春新書)2005.6.20

最寄り駅で「CIA」と書かれたバックプリントのあるTシャツを着て
ヒップホップ系のダンスを、壁に向かって黙々と練習している少年がいるんですが、
彼は何を訴えたいのでしょうか・・・。
思わず、わたしが小説を書くなら、脅迫にこんなシーンを採り入れようと
考えてしまいます。本物の脅しなら恐そうです(笑)

そんなことはともかく。
アメリカ諜報機関としてのCIAは、9・11のテロを防げなかったこと、
イラクの大量破壊兵器の有無についての正確な情報が事前に得られなかったことで
それまで以上に信用が失墜した感がありますが・・・。
いや、末端でテロやテロリストの情報は得ていても、それを採り上げたり、
効果的に駆使できなかったということが、問題なんでしょう。

“疑問の声は、アメリカの情報提供者の獲得能力に対してもあがっている。
 トルカチョフとペンコフスキーをはじめとしたソ連人エージェントのほとんどが
 「ウォーク・イン」と呼ばれる志願者で、CIAから働きかけて獲得した者は
 皆無とさえ言われるほどなのだ。(33頁)”

同時テロが起こることを、大統領は事前に知っていたという説も
ありますが(177頁参照)。


HUMINTO(人的諜報)は、人間が相手だけに難しい。

“冷戦が終わってベルリンの壁が崩壊すると、CIAが持っていた東ドイツの
 エージェントも全て二重スパイだったことが判明した。”(33頁)

完全に失敗だったということでしょうか。

それに対して、IMINT(画像諜報)の成功例は華々しい。
キューバ危機の際にソ連のミサイル配備の証拠写真を撮ったのはU2偵察機。
“1967年第三次中東戦争、79年のソ連のアフガニスタン侵攻、
90年のイラクのクウェート侵攻、95年のインドの核実験も、
IMINTによって事前に察知できた。”(33頁)


諜報の世界は謎が多いだけに批判も賞讃もやりにくいですよね。
高村薫さんの『神の火』で、「死んだ後に金だけ残る」と言われた
スパイ稼業・・・。でもこれも誰かがやらなきゃいけないのか、
それとも、そういう精神的負担を負わせるのがいたたまれないので、
IMINTなどに重点を置くようになったのかな・・・。

「SA」の謎が解けました。
2006年07月14日 (金) | 編集 |
以前、「SA」が何の略か分からなくて、途方に暮れていたことがありました。
こちらのエントリを御覧ください。
K察関連の書物で時々目にするのですが、階級か役職かと見当をつけて
和英辞書で調べてみても、載っていない。業界用語は、部外者が知るのは
難しいものだからと半ば諦めていたのですが、最近、教えて頂くことが出来ました。

「SA」はShort Answerの略だそうです。

短い回答。
なあんだそうだったのかー!
そりゃそうですよね、過去問体系のタイトルに入っているんだもの。


しかし・・・そんな略語を作る必要があるのか・・・?

休日に太極拳をし、古文書を読む
2006年07月13日 (木) | 編集 |
太極拳はまた同僚と2人きりに戻っていました。
やっぱり続かないんですよね誰も・・・。
それだけに先生には大切にして頂いていると思います。
そんな先生は、今日から東京で全国大会に出場されるそうです。
わたしも華やかな衣装を着て、剣舞とかやってみたいですけどね・・・。
「グリーン・ディスティニー」みたいなのが理想ですね!

古文書講読のほうは、また受講生が増えて、教室が窮屈になってきました。
60代70代の男性が多いのですが、ものすごい教養と知識とパワー。
読んでいる文書の中で引用があれば、「戦国策ですよ」と。
戦国策ですよ。かろうじて名前を知っているだけの書物ですよ。
中国・戦国時代の史書で、縦横家の説いた策略を国別に集めたものですよ・・・。

どう見ても「官」だろうという文字があって、疑っていなかったんですが
実際には「営」でした。そうなんです、「営」は元は「榮」なんですよね。
「榮」の崩し字だから「官」に見えても不思議はないんですが
今は「営」が幅をきかせているだけに、すっかり忘れていたんですよー。
3年も習っているのに、初歩的なミスをするものです。

本★安田純平『誰が私を「人質」にしたのか イラク戦争の現場とメディアの虚構』
2006年07月12日 (水) | 編集 |
本★安田純平『誰が私を「人質」にしたのか
 イラク戦争の現場とメディアの虚構
』(PHP研究所)2004.12.03

著者は、フリーのジャーナリスト。
2003年のイラクを取材中、イラク軍に拘束された時、先に人質にされていた
3人と同一視され、日本メディアから“人質”と呼ばれたことに対して
“日本政府その他誰に対しても、いっさい要求を出していない。
 従って人質ではない”と、反論されている。
あの時の報道は途中から異常にエスカレートし、ニュースを見るのが
イヤになったものでした。

一時出国し、再度イラクに入国する際に「人間の盾」ビザになった著者は、
取材を制限される。

“ジャーナリトビザなしに取材することは、不法就労にあたる。
 大手メディアとしては、違法行為をするわけにはいかないという建前があるが、
 日本の市民も許さないようで、ビザの種類が、正直に本人の職業や心情を
 表していると受け止めるようだ。日本社会では、取材であっても
 政府のお墨付きの中で、つまり手のひらの中で行うべきだ、という
 認識が強いようだ。ビザとは外国人管理システムであって、それを
 取得するということは、その管理下に入るということだ。
 それによって取材が許可される場面もあるが、
 逆に働きづらくなることも多い。
 取材のうえでは状況に応じて使うかどうかを決めればよいだけの、
 ただの道具にすぎない。
 それでも、そうしたビザを持っていなければ「邪道」らしい。
 外国にまで適用するこの権威主義も、まさに「お上意識」である。
 特に戦時中など、権力側が情報管理を強めてきた場合に、
 それで市民としての自らの権利を守れるだろうか。
 「メディア」は本当のことを伝えない」というような批判をする一方で、
 行儀よく取材しろという。”(203頁)

「報道」の問題点を突いておられます。


非軍人を盾にして、攻撃をかわすという手段は古くからあるものですが、
近年は、イラクへの攻撃を止めさせるため、空爆されそうな場所に
こもった外国人のグループ名で有名になりました。
国際法では、人間の盾を使って軍事目標を守ることは、戦争犯罪であると
みなされているらしいです。例えば、軍人の前に民間人を配置し、
その背後から射撃をするなどは、歴史的に見ると軍の強制であることが
多かったんじゃないかなと思います。それとは違います。

そういう「盾」欧米人の多くは、
“戦争そのものを止めたいという考えで
 開戦前からとどまっていた。そのため、開戦前後には続々出国し、
 全体でも数十人程度になっていた。”(212頁)

開戦後も残った日本人の盾メンバーは、貴重な経験をされたようです。
ドーラ浄水場の屋上に椅子を出し、空爆を眺める様子の写真(243頁)は
観光客気分と言われても仕方ないかも知れないけれど、
それでも、関係者じゃない誰かが一部始終を見ているということも、
必要なことじゃないでしょうか。
最近の空爆は、誤爆もあるけれど、わりと正確にピンポイント攻撃されるので
安全率が高いんですよね。空爆よりやはり人のほうが恐いですね。
それにしても、アメリカは日本の統治は上手だったのに、
イラクではどうして失敗したのか。
日本にとっては敗戦でしたが、アメリカにとっては、
稀にみる成功だったんだな、先の大戦は・・・。


“やはり気になるのは戦争の行方だろう。
 現場にいると、「どうなったら戦争が終わりになるんだろう」という
 素朴な疑問も浮かんでくる。”(257頁)

これは最大の難事だと思います。

祝★『照柿』文庫化!
2006年07月11日 (火) | 編集 |
『照柿』文庫化、確定です。
とうとう正式に公表されました。
(まりこさん、有り難うございます!)

講談社のサイトで、2006年8月期の発売予定に

 照柿(上) 高村薫 680円 8/11
 照柿(下) 高村薫 650円 8/11


と、書かれています! こちらです やったー!!!
ちょうどこの時に東京にいるので、赤羽の地どりとかしたいなぁ☆
などと考えて、滞在期間を延長しました。ホテルは大森で(笑)
仕事がなければもっといられるのに・・・。


ちなみにもう一つ。
京極夏彦さんの妖怪シリーズ最新作も発売が決定したようですね。

『邪魅の雫』完成、今夏発売! サイトはこちらです。

二大発売延期作家のことゆえ、どうなるかちょっと不安ですが・・・
でも将来に希望が持てました(笑) 楽しみに待っていましょう。

夏バテ?
2006年07月10日 (月) | 編集 |
ここ2,3ヶ月の間に、体重が4キロほど落ちました。
特に食事制限などはしていないので、減給とか職場のゴタゴタが
原因なのかなぁ~~~。飲酒量は増えたし。
これからもその手の心労は続きそうなので、
それならもう数キロ減るかしら☆と楽しみにしています。
朝礼が10分以上続くと、胸を押さえて倒れ込みそうになるけど。
この体力のなさは一体どうすれば・・・。

最近、朝、会社に着くと腕に発疹が出ています。
大抵しばらくすれば消えていくのが、今日は赤いままで残りました。

かつての同僚は、旦那さんの転勤に伴い、惜しまれながら職場を去ったのですが
引っ越し先で新たに勤めた職場で、人間関係に悩み、全身にじんましんが出て、
会社を辞めたそうです。

わたしの発疹は、紫外線のせいだとは思うんだけれど、
これが全身に広がるようなら、退職を考えようかしら・・・。

でもとりあえず元気に仕事してます!
可愛い新人さんが来たし。彼女が新風を入れてくれるでしょう。

本★藤原正彦『国家の品格』
2006年07月09日 (日) | 編集 |
本★藤原正彦『国家の品格』(新潮新書)2005.11.20

いつまでも書店のランキングから消えないので、さすがに読もうかと。
最初は、なんだ何でこんな“当たり前”のことが書かれた本が
こんなに人気なんだ?と思ったんですが、読み進む内に変わりました。

不況感を煽り立てられ、経済の立て直しこそ第一の急務だと、
いつの間にかそう思いこまされている現在。
この、経済至上主義の風潮に警鐘を鳴らす本、だと思います。

疾走する人生の真ん中で、「おいちょっと待て」という言葉を
かけてみてもいいんではないでしょうか。
裕福であること便利であることは全てに優先する価値観なのか。
古くさいと積極的に忘れられているような、「名誉」や「恥」の
概念を、もう一度取り戻すべきではないのか。


“ゴネ得が成立する”(17頁)というのは、
著者が例に挙げている核兵器のことだけではありませんよね。
身近に、よく!実感します。わたしも企業の一員として、
営業の現場で、ゴネ得を見ているからです。
法律には「ゴネたらいけない」とは明記していない。
「法に触れなければ何をしてもいい」という考え方では
本当に荒廃した世の中になってしまう。
そんなところで生きていくのは疲れるだろうなぁと思います。

小学生に株の売買を教えることに対して、著者は

“小学生が新聞の経済欄なんかに目を通す必要はありません”(38頁)

そうですよね・・・。株の値動きに毎日気を取られて過ごすなんて。
それに、株の売買だけで1日に数万から数億という単位で儲かる
ということを小学生に奨励してしまったら、物作りの現場は
どうなるんだろうかと思うのです。
社会で働きながら少し投資する、ということならともかく、
ひきこもり状態で株だけやっているような、そういう人が増えては困る。


“国民というのは一体、成熟した判断が出来るものなのでしょうか。”(75頁)

を最初に読んだ時は、え、と思いましたが、でも事実そうなんですよね。
自分も含めて、何か事件が起こると、最初は冷静な判断なんか下せないのです。
テレビを置いたリビングと、その事件の渦中では、相当な距離があって、
過激なことが言いたくなるのでしょう。そういう言論が多いように思います。
残酷な事件の犯人に、テレビを見ながら「あんな奴、殺してしまえ!」と
言っているような人も、現実に当人の前に出たら、そんなことは出来ないと思う。
でも、裁判官や検事が「国民がそう言うのだから」と、世論そのままを
持ち込んではいけないと思うのです。
先の大戦でも、軍部は確かに暴走したけれど、国民が後押しをしたのは事実。
情報統制されていたからということも出来るけれど、それでもあの熱狂ぶりは。
それに、今でも情報統制はされているのです。
完全な情報を全ての人が持っているわけじゃない。

例えば、卒業式や結婚式、お葬式で、誰かに号泣されてしまい、
自分は泣けなくなったという経験はありませんか?
すっかり冷静になって、なだめたり励ましたりという役目を負ってしまう。

事故や災害などで、重症者がそばにいると、自分も軽症を負っていても
看病に走りますよね。

成熟した判断も、混乱も、その程度のものだと思うのです。
例えば何かの大臣だって、家でくつろぎながらテレビを見ている時は
他の“国民”と同じような感情で、感想を言ったりしているのではないかな。
でも、職場の豪華な椅子に座ったり、公的に関係者に会ったりしていると
いつの間にか“大臣”という立場で冷静に考えられるように
なるんじゃないでしょうか。

“民主主義や主権在民は平和を保証するものではありません。
 民主国家で戦争を起こす主役は、たいてい国民なのです。
 過去の話ではありません。イラク戦争を支持したアメリカ人は
 開戦時に76%でした。戦況が悪化した2年半後は39%とほぼ半分です。
 国民の総意とは、この程度のものなのです”(80頁)

最近よく議論されている愛国心については、
「ナショナリズム」と「パトリオティズム」を用いて説明されています。
後者は、“自国の文化、伝統、情緒、自然、そういったものをこよなく愛すること”
と定義されています。わたしは、いきすぎたお国自慢は好きませんが、
全く愛国心を持たない人が、政治家や外交官にはなれないと思います。
政治家は国を良くすることが使命ではないですか。
たとえそれが大義名分に過ぎないとしても。

著者のお父様がおっしゃったという言葉が、いちばん印象的です。

“父は「弱い者を救う時には力を用いても良い」とはっきり言いました。
 ただし5つの禁じ手がある。
 一つ、大きい者が小さい者をぶん殴っちゃいかん。
 二つ、大勢で一人をやっつけちゃいかん。
 三つ、男が女をぶん殴っちゃいかん。
 四つ、武器を手にしてはいかん。
 五つ、相手が泣いたり謝ったりしたら、すぐにやめなくてはいかん。”
“しかも、父の教えが非常に良かったと思うのは、
 「それには何の理由もない」と認めていたことです。
 「卑怯だから」 でおしまいです。”(127頁)


できるだけ卑怯にはなりたくない。
ついついラクな方へと向かいがちだけど、それでいいと開き直るのはいやだ。
気持ちを引き締めて過ごしたいです・・・・・

淑女
2006年07月08日 (土) | 編集 |
読書感想文をブログにupしてから、ショッピングに行ってきました。
ピンク色の服を買いました!
以前なら絶対に着なかったと思うのに、最近後輩に
「ピンク色だと(性格が)穏やかに見えますよ」と言われて
なるほどそうかと考えを改めた次第。
近頃、性格が非常に穏やかになったための心境の変化かと思われます。

もっとも以前から、店員さんが「お客様ならこちらのお色みがお似合いに
なりますよ」と持ってきてくれる服は、みな一様にピンク色だったりしたので、
他人からはそういう風に見られているのかーと思ってはいたんですが。
確かに、ぼーっと頼りない表情に、頼りなく淡いピンク色はよく似合います。

先日、エレベータが来ているかどうかをチラっと確認したら、
その扉の前にいた女性に「何見てんのよ」と低い声で言われてしまい
恐い、恐いよー!と、はらわたが煮えくり返った覚えがありました。
(↑淑女は、はらわたが煮えくり返ったりはしませんよアナタ)
職場でも友達でも、みんな穏やかな女性ばかりだったのだなぁと実感。


PCで名刺を作る時に、護衛艦とか航空機の写真を背景に入れて
ひとり悦に入っていたのですが、出来上がって見ると、これでは
わたしが海上J衛隊の人間のようで、おこがましくて使えません・・・。

本★山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い』
2006年07月08日 (土) | 編集 |
本★山口仲美『犬は「びよ」と鳴いていた 日本語は擬音語・擬態語が面白い
                  (光文社新書)2002.8.20

日本語は、英語や中国語と比較して、擬音語や擬態語の多い言語です。
特に関西人は多用しますよね。道を訊かれて、
「ここの道、ガーッ と行って」って言ったりします。
ガーッって何分やねん? と、横からツッコんであげましょう。

“『常陸国風土記』では、猿の声を「ココ」と聞いています。
 でも、猿を見世物にしはじめた室町時代からは、
 猿の声は「キャッキャッ」と写すようになっています。
 これは、猿の声が変わったわけではないんです。
 「ココ」は、猿が食べ物を食べている時の満足そうな声を写したもの。
 「キャッキャッ」は、猿が恐怖心を抱いた時に出す
 鳴き声を写したものなんです。
 「ココ」から「キャッキャッ」に変化したところには、
 猿と人間の付き合いの文化史が浮かび上がってきます。”(17頁)

普段耳にする動物の鳴き声にも、警戒の声や親愛の情を表した声や
いろいろあるんですよね。そのどれを一番多く聞くかで、
動物と人の、距離感や在りようが分かる。


奈良・平安時代の文献に散見される擬音語・擬態語で、
矢が、刀の鞘に当たって跳ね返る音が「ちう」、
狐の鳴き声が「こうこう」、
金属製のものが触れ合って立てる音が「ちりう」、
と、表記されています。
一見すると、現代とは全く異なっているように感じます。が・・・

“平安時代では、撥音表記が確定していません。
 ですから、「ちう」「こうこう」「ちりう」の「う」が、
 現在の「ん」の音に近い音を表していた可能性が大きいのです。”(37頁)

こういう推測をするのが、古典日本語学の楽しみ!


江戸時代の初め頃まで、馬の声を「イ」で写していたそうです。
今なら、「ヒヒィ~ン」ですよね。それはなぜか。

“「イ」の音が、馬の声を写すのに最もふさわしい音だったからです。
 ハ行子音は、江戸時代の初めまで、現在のような声門音〔h〕ではなく
 両唇摩擦音〔F〕でした。ですから、「ヒ」の音も「フィ」〔Fi〕であり、
 馬の声を写すには余りふさわしくないのです。”(192頁)

この、日本語におけるハ行音の変遷も、音韻論では面白いテーマです。
変わっていくんですよね、発音でさえも・・・

本★君島十和子『十和子塾』
2006年07月08日 (土) | 編集 |
本★君島十和子『十和子塾』(集英社)2006.5.30

この手の本は読んでないだろうと思われていると思うのですが、
同僚の推薦で読みました。美人の同僚は十和子さんのファンです。
女優時代より今のほうが綺麗ですね。穏やかな雰囲気で。

洗顔時のすすぎ30回!すごい・・・。
皿洗いの時に、手に保湿クリームを塗り、その上に手袋をして、
「家事をしながら美容」という、時間を有効に使う方法などが
紹介されています。手を抜いてはいけない!と思わせられます。
“かじ”の変換が“舵”になってしまうわたしではちょっと
ムリだなと感じるところも多いのですが、それでも最近は
化粧時間も増えたし。頑張ってるし。よし頑張ろう(笑)
すすぎは5~6回が限度ですけど・・・。

本★手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』
2006年07月08日 (土) | 編集 |
本★手嶋龍一『ウルトラ・ダラー』(新潮社)2006.3.01

前半は、あちこちに話が飛ぶので読みにくいと感じましたが、
後半は、話の流れもすっきりし、ストーリーが掴めるようになりました。

中心に英国人スティーブンを配し、その彼に篠笛を吹かせたり、
着物の話題を入れたり、外交問題に日本の伝統を盛り込むことによって、
華やかな上流社会の雰囲気を醸し出しています。

読んで面白い本だとは思いますが、もうベストセラーになっているので
誉める必要はないと思います。敢えて、辛口でいきます。

精巧な偽札、拉致問題、国家間の確執、外交の駆け引き、など、
小説のジャンルとしては高村さんや五條さんや福井さんと同様と思うのですが
それほど引き込まれないのは、小説の構成や登場人物のせいかと。
普通にミステリーが好きな方ならハマるだろうけれど、
謎解きにだけ興じる小説では物足りないと思うようなタイプには、
やっぱり物足りないかな。
でも一般読者は、「読んで面白い」で良いんですよね。
『ダ・ヴィンチ・コード』でも思ったのですが、ストーリーを追って
謎解きに夢中になれる、好きなキーワードが散りばめられていたら
それで楽しい、という方にはオススメ。
登場人物の魅力云々は、個人の好みが大きく関係してくるから、
一概には言えませんが。
スティーブンが好きな方もいらっしゃるとは思うんですよ。
ポーツマス近くのカントリーハウスで生まれたらしいし。
(『マスター・アンド・コマンダー』を思い出させます(笑))

通奏低音のような、小説の持つ空気も、大切ですよね。
これは、読んだ時の自分の精神状態なども影響するような
直観的であやふやなものなんですが、作品への傾倒の度合いを
決めるのは、そういうものだという気がします。。。

そうしてその点で一番すごいと思うのが高村薫さんなんですよね。
『ウルトラ・ダラー』でも、瀧澤勲アジア大洋州局長の出自が
最初から描かれていたら、『神の火』っぽい陰影が出たのだけれどなぁ。

本★「別冊ベストカー 海自マニア!」
2006年07月07日 (金) | 編集 |
本★「別冊ベストカー 海自マニア!」(三推社&講談社)2006.6.28
『海自マニア』

海自 マニアなところがいいですね!
一般的に混同されることが多くて、「J衛隊好きなん?」と
言われるんですが、それは大きく違う!ちゃんと否定します。
海が好きなんです。陸でもないし空でもないんです。
そこで「艦が好きなんですよー」と答えると、必ず言われるのが、
「ああ海猿?」
違います。それも違います。
でもここらへんで疲れるので「海保じゃないんですけどね」で終わります。

そんなことはさておき。
護衛艦・航空機の解説には、写真よりイラストが多用されています。
江田島の紹介では、普段あまり目にしない幹部用の作業服が見られます。
曹士用の青に対して、幹部のは紺というか、もっと黒に近い色ですね。
それから、耐火服や潜水服も含めた制服図鑑と、スケジュール紹介。
食事内容の紹介もありますが、航空部隊のは面白いですね。
弁当になっていてしっかり梱包されているのですが、その袋に
「保管に留意早めに喫食」と書かれています。
J衛隊って言葉の使い方が特殊で面白いんだよなぁ・・・。
学生時代、日本語学を専攻していたので、そういうの凄く気になります。
卒論で「ゲームの言葉」をテーマにしていた同級生がいたけど
J衛隊の言葉を扱っても面白いんじゃないかと。やってみたい。

休日
2006年07月06日 (木) | 編集 |
最近、隔週になってしまっている太極拳。
でも今日行ったらまた新しい方がいらっしゃいました。続くといいなぁ。
足を上げるポーズでは、「相手の首を蹴り倒すつもりで」と言われるのですが
そんなのムリ! そこまで足が上がるわけないアルよ!

近所に設置されている七夕の短冊に、「立派な幹部J衛官になれますように」
という願い事が書かれていました。が、がんばれ!!! 

ランチの後は大阪へ出てショッピング。
最近は今まで着なかった服の色にも挑戦していて、職場で驚かれます。
もっとも、驚かれているのは主に露出度の高さかも知れませんが。

ペットショップで「シリケンイモリ」の幼生を見ました。
指とか目とか小さくて、ぷよぷよで、可愛いんですよー。
しかし最初に名前を見た時、シムケン?と勘違いしてしまったのですが・・・。

『照柿』文庫化?
2006年07月03日 (月) | 編集 |
『照柿』文庫化 という噂ですが本当でしょうか。
教えて頂いたのは、こちらのブログ。
みんなで言い続けていたら本当になったりして(笑)
高村作品の文庫化は、お気に入りシーンの削除のみならず
登場人物の性格まで変わってしまうので戦々恐々なのですが、
・・・何があっても、わたしは受け止める覚悟です!

『マークスの山』の文庫化で一番残念だったのは、
又三郎が、合田に対して敬語を使うようになったことですけれど。

『照柿』で消えて欲しくないシーンや台詞はたくさんありますが、
秦野のあの一言は、消えそうな気がしますが、どうでしょうか。
消去予定リストの上位に挙がっているんじゃ・・・。
それから最後の、達夫への合田の台詞。
あれは絶対に必要です、合田が合田であるために必要だと思います!
でも消えそうな気がする・・・。
ラストの加納の書簡、何分とか書いている細かさが加納らしくて
大好きなんですが、あれも風前の灯火かな・・・。
血圧下がるシーンも、森くんと一緒に活躍するシーンも、
われらよんまん~の歌も、そのまま残っておいてほしい。

受け止める覚悟あるんじゃなかったの???
大丈夫かよ!

日本の蒸し暑い夏を濃厚に感じさせる『照柿』、
文庫化の前に、またゆっくり再読して、反芻しておこうと思います。
思い出したら泣けてくるくらい好きだ・・・。


ところで北芝さんの人気は凄いなぁと今更ながら気付きました。
その検索で当方にhitしてしまった方、申し訳ございません・・・。
でもよく考えたらK察ネタに代わってJ衛隊ネタが増えたの最近ですしね。
その関連で検索に引っかかってしまうんだなぁ・・・。

護衛艦の写真を、携帯の待受にしている女性がいらっしゃると分かって
心強かったです>ありがとう月美さん<一緒に乗ろうよーーー!

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