高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★茅田 砂胡『デルフィニア戦記 第Ⅰ部 放浪の戦死1~4』(中公文庫)
2005年06月30日 (木) | 編集 |
本★茅田 砂胡『デルフィニア戦記 第1部(1~4)』(中公文庫)

たった独りで命からがら逃げ出して来た男と、
まるでこの世の人でない強靱さを持った少女の出会い。

これ以上はネタバレになると思うので省略。
登場人物が魅力的で、ぐいぐい読ませる作品ですね。
漫才のような掛け合いも楽しい。

十二国記』の場合、国とは何か、国王とは何かを突き詰めていくような
わりとカタイところが多いんですが、デルフィニア戦記の場合は
ファンタジーの戦記物にありがちな、年代記だの世界観だのを考えずに、
もっと気軽に楽しく読めます。

登場人物の1人に、“ナシアス”という名前の人がいるんですが、
この人のことを、ずっと“ナルシス”だと思いこんでいました。
今でも間違えます。
だって、騎士には見えないほど容姿端麗、柔和な雰囲気、
“美技”とまで言われる剣の使い手・・・ナルシストじゃなければ何!?
(いや美技って言葉に、テニス部の部長を思い浮かべてるんじゃ・・・)

主人公(たぶん)のウォルがやっぱり好きですが
(『十二国記』の尚隆に近いけれど、あれより落ち着いているかな。
 尚隆は脆そうな感じもあって、いつか壊れそうで、そこがいいですよね)

主人公の支えとなる人物、これが形容に困る。少女というか、少年というか、
前の世界では心身共に少年だったのに、今の世界では少女の肉体を持っているという
ファンタジーらしい設定なんですが、この、中身(精神)と外観(肉体)が違うということで、
高橋克彦さんの『ドールズ 闇から覗く顔』(角川文庫)を思い出しました。
こちらのほうはもっと極端で、8歳の少女に、江戸時代の人形師が甦るという設定。

可愛い幼女の口から、泉目吉さんの低い伝法な江戸っ子弁が聞こえるさまを思い浮かべると
鳥肌が立つくらい・・・・かっこいい! もうめちゃくちゃかっこいいいー!
目吉さんは、回向院での見せ物用に、土左衛門とか女性の生首なんかを
リアルに再現する人形師で、そのリアルさは「生き人形」と呼ばれるくらい。
蝋人形みたいな本物そっくりの人形を作る人でした。

可憐な少女から、オヤジな声(しかも江戸風)が聞こえるとこが、ちょっと恐くてかっこいい。
いや、目吉さんなら、そのままの姿で良かったんですけど!
かっこいいんで!なんというか、闇を背負った御人で・・・
仕事人シリーズの大ファンだった私の心を鷲掴みにしてました(笑)
高校生の時にハマったもうお一人は、加藤保憲(『帝都物語』)です。
当時から壊れた人が大好きだったのか・・・。
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