高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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「ミラノ展」
2005年09月29日 (木) | 編集 |
大阪市立美術館で開催されている「ミラノ展」に行ってきました。
ミラノ展

この展覧会の目玉は、チラシにも大きく印刷されている、ダ・ヴィンチの素描。
レダの頭部」の、俯きかげんで目を伏せ、薄い微笑をたたえたレダは
とても優美で、気高く、しかし近寄り難くもなく、柔和で、
色気はあるのに性的ではなく、母親の持つ包容力を感じさせました。
あの視線は、白鳥に行ってるんだろうか・・・。
題材になっているギリシア神話は、単に、ゼウスの女癖が悪いってだけのような
気がしないでもないんですけれど・・・美女と白鳥の交わりは、絵的には美しいのか?

ダ・ヴィンチはもう一つ。「キリストの頭部」。
素描とも言えないような、漫画で言えば“主線”だけ描いたものを、
上から弟子がなぞっているという絵でした。
そういう風に師の作風を勉強しているのだ、という解説を読んで、
工房の様子を想像したりしてました。

わたしが気に入ったのは、
アンジェロ・インガンニ旧ドゥオーモ広場に面するフィジーニの列廊
背後に立派な建築が描かれ、その周囲に、通りをゆく人々の姿が描かれています。
汚れた身なりの貧乏人の親子、いかにも金持ち風なカップル、
それに、正面に位置するカメラ目線の犬。
シルクハットをかぶった紳士2人が、なぜか結婚式でヴァージンロードを歩く
新郎新婦のように、幸せそうに腕を組んで歩いているのが気になったり、
右端にいる(これもシルクハットだ)精悍な顔つきの若い男性がかっこいいー!とか
ミーハー魂を炸裂させつつ。
制作年は1838年、日本だと江戸時代末期。
こういう構図の絵画って・・・今でこそ昔の風俗が知られて興味深いものの、
当時だと、そこに行けば普通に目にする景観であって・・・なぜ描こうと思ったんだろう?
写真のない時代における、ファッション雑誌や建築関係の雑誌のような役割なんでしょうか。
現代だと、「現代建築と通行人」を描く作品がどれだけあるだろうか?
あ、漫画か~~~。もうあまり、美術の分野では、描かないですよね。

バロック時代の肖像画、「手に帽子を持った少年の肖像」は、
貴族の少年が描かれているのですが、鼻を真っ赤にして、緊張した面持ちで、
ものすっごく可愛い。そしてなにより驚いたのは、彼が着ていた衣装です。
フェルメールの「絵画芸術(The Art of Painting)」という絵に
描かれている画家が着ている、あの奇妙な服と同じ。
ということは、流行りだったんですね・・・あの、黒い布を縦に裂けさせて、
下の白い服が見えるようにするという、ピエロのような衣装が・・・。

聖フランチェスコ」の静謐な雰囲気も良かった。

我に触れるなかれ」に描かれたイエス・キリストは、痩せこけてなくて、男前でした。
ポーズを取って、マグダラのマリアを見下ろす姿も、なんだか“俺様”っぽかった。
この画家の持つ独特のイエスのイメージが面白かったです。


同行者2人は、2人とも、
籠を手にした老年の物乞い」が一番良かったと言っておりました。
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