高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★麻生幾『宣戦布告 上 加筆完全版』
2005年10月10日 (月) | 編集 |
本★麻生幾『宣戦布告 上 加筆完全版』(講談社文庫)2001.3.15

敦賀沖に某国の潜水艦が漂着し、特殊部隊11名が潜入。
その後の政府の混迷ぶりを描いた小説。
フィクションです。実在の人物、団体、国家とは一切関係はありません。

それにしても、政府にはいろんなお役人がいて、
物事一つ決めるのにも、いろいろ厄介なんだなぁと思いましたよ・・・。
(それは郵政民営化ひとつ取ってもそうなんですが)

まず、何か怪しい事態があって、現場の自衛官がそれをキャッチする。
その情報が、海上幕僚監部に報告され、防衛庁事務次官に上がって、
この小説の場合は、そこから官房長官と総理に伝達されています。
未曾有の危機に際して情報伝達が遅れたことに対する怒りで、官房長官が一喝。
「海上自衛隊はいったいどこの軍隊なんだ」
まーさーしーく。

ここに出てくる諸橋総理もなかなかいいんですよね。
「原発へのテロがミッションとして与えられていたとすれば、
 事態はきわめて憂慮すべきレベルだと考えられます」
と言う宇佐美警察庁長官に
「恐ろしいことを言うなよ。マスコミには絶対そんな言葉を使うなよ」
と、へなへな砕けてる様子が・・・。

そんな諸橋総理大臣も、事態が深刻化してくれば、腹をくくります。
「皆それぞれ自分のメリットになる方向を見て、自衛隊出動を政争の具にしてる。
 一体、国のことを真剣に心配しているヤツはどこにいるんだ?」
内閣情報官の瀬川は、諸橋のことを、こう↓評価。
“おそらく、いま日本の将来だけを真剣に考えているのは、数字にやたら明るく、
 軍事オタクで、坊ちゃん育ちで単純な、目の前の男ひとりしかいないのではないか”

決断を下す立場の人は、大変ですよね。
事態がどっちに転んだって、どこからか批判は受けるだろうし、
蚊帳の外から、足を引っ張る人間はたくさんいるし。
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