高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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死んでからも読みたい本
2005年10月23日 (日) | 編集 |
レディ・ジョーカー』を、読み返しています。
もう何度も読んでいるのに、毎回新しい引っかかりがあって、驚かされます。
“棺に入れたい本”ですが、まぁ本当に、死んでからも読みたい本ですよ・・・。

遅ればせながら、映画「レディ・ジョーカー」のDVDを買いました。
(もちろんusedではなく。
 ただ、期待していた高村先生のインタビューがなくて残念だったな)
やっぱり、ファンが買わないと誰が買うのだ!と思って。

こんなに原作の影響を多大に受けているわたしですが、
意外に、映画の影響を受けていた部分もありました。

レディ・ジョーカーのメンバーに関しては、
映画でもよく描かれているよなって思っていたんですが、
やっぱり、映画用の設定になっていますよね。

映画で、松戸陽吉ことヨウちゃんを演じるのは、加藤晴彦さん。
茶髪にピアス、というイマドキの若者なのに、全然スレてなくて、
飄々とした優しさで物井やレディに接する、好感の持てる青年。

でも、初めて映画を見た時は、
「あれ、ヨウちゃんって、こういう人だったっけ」という違和感があった。
それをしばらくして忘れてしまい、最近では、ヨウちゃんのイメージが、
加藤晴彦さんに合わせて、微妙に変化してしまっていたようです。
で、原作を読み返して、そうだったよ!と、思った次第。

原作のヨウちゃんは、工場で2本の指先を失う事故に遭った後、
その過失を犯した同僚を呼び出して殴ろうとしたけれど、
殴るのが面倒になり、放火をして帰ってきた、と、淡々と語るような人。
頭に砂を詰めたいという放言で、物井に考え込ませる若者でもある。

・・・容易に感情移入できるような青年ではなかった・・・。

犯行グループであるレディ・ジョーカーのメンバーに、
観客が感情移入しやすいよう個性が作り変えられた結果、
アクが抜けたんですね。
高村キャラ独特の、隠微さとか、境界線上にいるような危うさとか脆さとか、
そこを突き抜けた陽気さとか、そういうのが、失われてしまっていたなと。

映画のどこがどう悪いってところはなくて(合田の年齢設定を除く)、
「無難にまとめたな」というイメージは、DVDで再見してからも変わりません。

高村作品の良さは、無難じゃないとこなんですよ。
特に合田雄一郎は、あの、度肝を抜く不可解さがイイと思うんですよ。
行動も思考も、何をどうしたらそうなるのか、
常人には、とうてい計り知れないものを感じるんですよ。
「君は未来の人殺しだ」と答案用紙の裏に書いて友達に渡したり、
ドーナツ製造器の絵を一心に描いていたという、少年時代から・・・。
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コメント
この記事へのコメント
「新リア王」、読んでらっしゃる最中でしょうか(笑)それとももう読了されていたり…?高村作品に再び取りかかる日が楽しみです。

”棺に入れたい本”基準、私も常に持ち出します(笑)とりあえずイージスと「星の王子様」は不動の模様。高村作品は全部読み終わったら選ぼうかと。
LJ映画、ますます見たくなってきたので、ほんと、はやくプレステ買います…。
2005/10/27(木) 23:57:22 | URL | 月美 #ZMUMkWGc[ 編集]
映画ね・・・うん・・・(遠い目)
なぜあれほどまでに不評なのか分からないんですが、
確かに、原作を読んでいないと地味な映画ではあります。
原作では、地味だなんてどこをどう読んでも思えないんだけれども!魔法の玉手箱みたいだよね。鼓動の落ち着く時がない。もう最強は司祭な気もしますが。あの人、絶対加納の気持ちを知っていたと思うなぁ!下手すると加納のスパイだったかもとか思うんですがどうですか。あり得ますよ・・・!
2005/10/28(金) 01:45:43 | URL | みなわ #eWQc6sqc[ 編集]
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