高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★あさのあつこ『福音の少年』
2005年10月30日 (日) | 編集 |
本★あさのあつこ『福音の少年』(角川書店)2005.7.25

あさのさんの小説は、現実のような、そうでないような、
ちょっと不思議な感じがありますよね。それが魅力。
『No.6』みたいな架空の都市を扱ったものでなくて、
むしろ、普通の現代社会を舞台にした小説のほうが、
現実とは薄皮一枚を隔てている感じ。なんでだろう。単なる印象なんですが。
これは、どんな風に決着を付けるのだろうと、それが気がかりでした。

図書室で柏木が永見に「人殺しの目ぇしてたぜ」と言い、怒った永見が柏木を殴り、
よろめいた柏木が書棚にぶつかった時に落ちてきた本が、
フォークナーの『八月の光』。
これは水沢裕之のお気に入りで、この小説の「どこが好きか」と訊かれた際に
“孤児院を出て養父に育てられ、それを殴り倒して出奔する
 ジョー・クリスマスの物語と、即座に答えた”
       <高村薫『マークスの山 下巻』P.82(講談社文庫)>
『八月の光』をちゃんと読まなければという気になりました・・・。


藍子の、永見への気持ちが重いです。

「わたしを見て。わたしだけをちゃんと見て。
 わたしから、目を離さないで。愛しているから、こんなに愛しているのだから」

これを全身で表現されたら、そりゃ引きます・・・。

それに対する永見の感想。

「本気の想いは、面倒だ。纏わりつく。束縛する。結び付きたがる。囲い込もうとする」

藍子より永見のほうに感情移入できるのって、
やっぱりちょっと問題なのかしら。女としては。
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