高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


本★曽我部司『北海道事件の冷たい夏 稲葉事件の深層』
2005年11月18日 (金) | 編集 |
本★曽我部司『北海道事件の冷たい夏 稲葉事件の深層』(寿郎社)2003.9.10

稲葉警部が覚醒剤を使用し、贅沢な生活をし、事件を捏造していた事実は
犯罪に違いない、それを擁護することは出来ないと思う。
いくら捜査上で、常に命の危険を感じるような状況に置かれていたとしても、
組織が捜査費用を出してくれなかったとしても。悲哀だけど・・・。
が、やっぱり組織の隠蔽体質は問題だ。
栃木リンチ殺人における警察の杜撰な態度も再びテレビで採り上げられたりしていますが、
この北海道警察の問題は、報道番組「ザ・スクープ スペシャル」以外では、
あまり取り沙汰されなかった気がします。
鈴木宗男氏やアニータ氏の事件だったり、アザラシのタマちゃんが報道されていた時期だ
ということですが、全国ニュースでは、タマちゃんより話題にならなかったと思うんですよ・・・

稲葉氏は「警察庁登録50号事件」と称される事件で、捜査協力者を使い、
自ら囮になって、拳銃摘発のため潜入捜査をしています。
結局は失敗に終わったけれど、その筋に稲葉氏や捜査協力者の名前が漏れ、
追われる身になってしまう。
スリや痴漢の捜査なら、囮捜査をしても後で個人的に少し恨まれるくらいでしょうが
拳銃摘発ともなれば別。組織から報復を受けることは目に見えている。
そんな、警察官個人に多大な犠牲を強いる「インファナル・アフェア」みたいなことは
映画の中だけだと思っていたけど・・・・・・あるんですね本当に。
(稲葉氏でこうだから、四課の刑事なら日常茶飯事なのかな)
しかもそれは道警が責任を持って後始末をしなければならないだろうと
思うのですが。でなければ、個人的に組織と取引するかしないと、
自分の身も捜査協力者の身も守れない。

彼が使っていた捜査協力者で、覚醒剤所持で自首した渡辺氏は
拘置所の独房内で自殺。彼の元上司は公衆便所で自殺。
彼が50号事件で一緒に動いた捜査協力者も、行方不明。

稲葉氏の第1回公判の冒頭陳述書の拳銃についての欄で、
「被告人は、(中略)銃器対策室に配属されたことを契機として、
 けん銃に興味を抱くようになり、多種多様なけん銃を身近に保管して
 じっくり鑑賞したいと思うようになった」

拳銃マニア の扱い?!そんなわけないじゃん・・・
地検も警察も、日頃どうあれ、こういう時には一枚岩です。

稲葉氏の上司たちが辞表を提出しても、組織的ではないことを主張したい人間が
それを受理しない。そうしてキャリアは栄転。

法廷で稲葉氏が言ったという

「時代も変わったし、警察も変わってしまいました。
 パソコンに向かっている方が大事になってしまい、
 わたしのような刑事が必要とされなくなりました」

という言葉が印象的でした。
そうですよね、今は、地道にモノを作るより、株価操作のほうが儲かる時代だものな・・・。
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。