高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★杉山隆男『兵士を追え』
2005年12月12日 (月) | 編集 |
本★杉山隆男『兵士を追え』(小学館)2005.8.10

杉山さんの兵士シリーズ第3弾は、潜水艦が中心。
そこに航空自衛隊のF17戦闘機や、海自の哨戒機P3Cの話が入ります。

潜水艦の基地は、呉と横須賀のみ。
様々な大きさと任務がある海上艦とは違い、潜水艦は数が少ないので、
艦長になれるのは、1人が2年のみ、という短さだそうです・・・。

日頃から、ドアの開け閉め、トイレの水流など、
機械的な音には気を使わねばならない潜水艦ですが、
「無音潜行」が「特無音」と呼ばれる最高レベルに達したときには、
その場に凍りついているしかないそうです。
もちろんトイレにも行けない。

興味を引かれたのは、P3Cのパイロットとタコ。

P3Cとは、潜水艦の発見と追跡を任務とする海自の飛行機で、
パイロットは言うまでもなく操縦士。で、タコというのは、
“センサーマンと総称されるソナー員やレーダー員が掴んできた情報を
 コンピュータ画面をみつめながら分析し、敵をどう追いつめるか、
 戦術を組み立てクルーを動かす、P3Cの頭脳” だそうです。

“役割分担が全く違うパイロットとタコである。しかし二人の息が合っていれば、
 最良のバッテリーに支えられたチームのようにP3Cは存分の力を発揮する。”

P3Cのパイロットの、「私はサブマリンキラーと呼ばれてます」という台詞も
仕事に対するプライドや、少年のように素直に自慢げな様子がほの見えて、
いいなぁと思いました。何より、サブマリンキラーっていうのが・・・
マダムキラーではないのね(笑)

いいですねP3C。
誰かパイロットとタコの名コンビを、小説に書いてくれないかな(笑)


自衛隊という組織の変貌、特に入隊してくる隊員のタイプの変化によって、
組織が変わりつつあるというのが、本書の最後のほうで触れられています。
数ヶ月前に、大麻、覚醒剤の所持で逮捕された海自隊員が潜水艦乗りだったことは
記憶に新しいのですが、雑誌「月刊現代」の記事、
「裁判では語らなかった自衛隊大麻汚染の実態-元自衛隊員が衝撃の懺悔」でも
自衛官の高学歴化と、人間関係の変容について話されてました。

ここ最近の若年層による殺人事件(両親、または児童の殺害)を
見ていると、本当に、社会は変化しているのだなぁと思います・・・。
昔だってこういう事件がなかったわけではないけれど、
さすがに、最近これは頻繁に起こり過ぎている気がする。
2時間サスペンスの殺人には、怨恨や金という動機が、
使い古された雑巾のように出てきて、むしろ安心するんですが
(人を殺人にまで駆り立てる動機が、他人にも分かりやすいので。)
現実の犯罪は、もっと偶発的な、もっと予想困難なものになってきていますよね・・・。
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