高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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「オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展」
2005年12月13日 (火) | 編集 |
仕事に行くより早く家を出て、兵庫県立美術館に行ってきました。
家から2時間ほどかかります。JR大阪駅で神戸線の列車を待つ間、
寒さのあまり一人ホームで震えていました・・・!
JR灘駅で下車して、海のほうへ徒歩10分、目指す建物が見えてきます。

オランダ絵画の黄金時代 アムステルダム国立美術館展
公式ホームページはこちらです。
兵庫県立美術館

オランダと言えば、わたしの場合はライスダール!Jacob van Ruysdael。
ロイスダールとも呼ばれるのですが、蘭語の発音を知らないので分かりません。
これ↓は、「ベントハイム城」。
ライスダール「ベントハイム城」

彼のドラマチックな絵柄は、確かに情緒過多だと思う時もあります。
たまに、息苦しさを感じてしまう。
一方、イタリアの風景画で有名なカナレットの、
緻密だけれど余分な感情を廃した、淡々とした描写に、安心することもある。

でも、甘いお菓子があるから、甘味を抑えたお菓子の美味しさが分かるように、
どちらも必要で、どちらかというと甘いロイスダールが好きなんですよね。
変な喩えだな・・・。

この展覧会の目玉は、フェルメールの「恋文」という絵。
召使いの女性が、着飾った若い女性に、手紙を渡しています。
どうやらこれが恋文らしい。
絵を見る者は、まるでそのシーンを覗いているかのような画面構成に
なっていて、これもドラマチックではあるんですが、
鑑賞上の欠点は、恋文を受け取る女性があまり美人ではないこと、
だと思いますよ・・・!

ピーテル・デ・ホーホの「子供の髪から虱を取っている母親のいる室内
「子供の髪から虱を取っている母親のいる室内」

通称「母親の義務」と呼ばれているそうですが、同じ通称を持つもう一枚が
いかにも貴族、上流家庭の身なりをしていて、実質的には召使いが
面倒を見るのだろうなと思われるのに対して、
こちらの絵は、それほど貧しくも裕福でもない、母親と子が近い関係にあって、
堅実な生活と静謐な空間を表現していて、好感を持ちました。


静物画も何点かありました。
あれは、花瓶の下に必ずカタツムリがいて、虫も這ってますよね。
何の寓意なのかな。

それから、牡蠣がよく出てくるんですよね。苦手なんですよ貝。
貝の、あの独特の中身まで緻密に描写されるのは、ちょっと・・・。
オランダでは特にニシン漁が盛んで、貴族の財源はニシンだったそうです。

アールト・デ・ヘルデルの「ダビデ王」は、
『新リア王』の 福澤榮 を思わせる威厳に満ちていました。
ヘルデルはレンブラント様式を忠実に守り続けた弟子だったそうで、
単行本の表紙からのイメージかも知れませんが。

さて、タカムラーな感想が出たところで一つ。
この美術館にはフェルメール関連グッズが多く取り揃えられてあるのですが、
青いターバンの少女の目をアップにしたグリーティングカードがありました。
フェルメール「青いターバンの少女」のグリーティングカード

ところで、わたしは、合田はこの少女の目に魅かれたんだと思っていたんですが
(自分の目もそれぐらい魅力的なことをこの鈍感男は気づいてないんですが!)
特にそういう描写があるわけじゃないですよね。

  “ 雄一郎は、京都の府立美術館へ一緒にフェルメールの絵を
    見に行ったときと同じ目をして首を突き出していた。
    『青いターバンの少女』を見て「すごいな・・・・・・」と言った、
   それと同じ声、同じ顔、同じ目だ。 ” (『照柿』185頁)

原作での描写は、これだけ・・・でしたっけ?
高村作品に、ものすごくフェルメールの存在感があるのは何故なんでしょう。
「青いターバンの少女」=合田雄一郎くらいに、なぜか、思いこんでました・・・。
キーワードは青かなぁ。フェルメールも青を効果的に使いますよね。

青と言えば、青色透明ガラス瓶がとてもきれいでした!
娘の結婚1周年記念に、娘の父親が渡したものだそうですが、
ガラスの淡い青色もさることながら、そこに刻まれた装飾的なアルファベットも良かった。
良い感じの青を見ると、合田が好きそうな青だなぁと思ってしまう。

銀器も美しかった!
それまで、さほどと思わなかったのですが、やはり美術館に並べられるような銀器は
モノが違うのですね・・・。酒器の類も、皿などの銀器も、趣向を凝らし光沢も美しく、
ああ貴代子が嫁入り道具に持ってきた銀器もかくやあらん、などと思いました。


美術館は海のそば。
艦が碇泊していたりするかも?と思って海岸まで行きたかったのですが、
今日は特に風が強く、歩いていたら心停止すると思うほど寒くて、諦めました。
残念です。海が見たかったなぁ。

帰りは阪神電車に乗って、梅田駅へ。
さて、次は急いで映画館へ!とうとう「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を見ます!
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