高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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『亡国のイージス』ツアーin由良
2006年03月05日 (日) | 編集 |
最近は曇天ばかりの日々ですが、本日は快晴!
さあ『亡国のイージス』地どりツアー決行です。

由良。
と言えば一般的には、百人一首の
“由良のとをわたる舟人かぢをたえ行方もしらぬ恋の道かな”
の土地として知られていますが(しかし丹後国の由良川河口とする説もある)、
イージスファンには、FTG訓練課長溝口三佐以下23名が乗り込んだ港であり、
田所と如月が喧嘩に巻き込まれた、かの有名な“筆”のエピソードの地です。

まずは、JR天王寺駅で同行者と待ち合わせ。
彼女に、“地どり”って言ったらタカムラーだと分かると言われました。
そうですねそう言えばこれK察の業界用語なんだっけ。

天王寺から和歌山まではJR阪和線の紀州路快速。
堺、三国ヶ丘、鳳、和泉府中、東岸和田、熊取、日根野・・・と、
日常わたしには全く接点はないけれど、馴染み深い地名が続きます。
和歌山駅からはJRきのくに線に乗り換えて、14駅目が「紀伊由良」です。
(ちなみに「御坊」駅は16駅目)

雰囲気たっぷりな由良の駅舎↓夏休みの里帰りという感じ。
JR紀伊由良駅

さて、駅を出るとタクシーが停まっており、こちらが余所者の女性2人だと分かると
声をかけてきたのです。・・・アジアだ!
合田さん、由良はアジアですよ!商売熱心な客引きがいます!(笑)

さて、そんな気さくで親切なタクシーの運転手さんに同行者が質問。

「商店街ってどこですか」

いきなり核心に触れる質問です。
当初の予定は「とりあえず商店街でスナックと文房具店を見つける」なのです。

ところが運転手さん。

「そんなんないよ」
・・・・
え? 商店街がない???

駅前には商店街、それが日本全国共通の文化じゃありませんか?
どんなに寂れていても、商店の半分くらいが戸を閉めていたとしても、駅前には商店街。
NOVAはなくとも商店街。
画材店は創作かもとは思っておりましたが、商店街自体がないというのは盲点でした。

“由良には分遣隊と湾を分け合う小さな漁港と、そこで働く人々が暮らす小さな町がある。
 観光業者の手も入っていない、生活を維持するために必要なものだけが集まった
 由良町の一角。”   (文庫『亡国のイージス上』194ページ)

JR由良駅に降りたった直後、この本文をかみしめる体験をしてしまうとは・・・!

しかしローソンがありました。さすがローソン。
“マチのほっとステーション”というコピーは伊達じゃない。
そこでもまた親切な店員さんが、付近の地図を使って道案内をしてくださいました。
しかし元々、目的の場所がはっきりしない旅。
どこに行きたいの、と言われて口ごもりつつ、「J衛隊は・・・」と訊くと
「ああ、J衛隊。」
まるでもう、お台場でフジテレビの場所を訊いたように、納得顔なのです。
すごいなJ衛隊!・・・なぜかは知らないけど。

ということで、由良分遣隊の所在地はすぐに判明。
そちらの方面に歩いて行くことになりました。

その途中にあった看板「みちしおの湯」。仙石も入っているといい。由良・「みちしおの湯」看板


到着!由良基地分遣隊正面玄関です。
由良

(通行人が少ないのをいいことに、ばしばし撮影してしまったけれど、
 見つかれば明らかに不審者。原作者にご迷惑をお掛けしたくはないので、
 職質されても本のタイトルは出さずに逃げ切ろうと思います。
 そうして早く足を洗おう地どりから…!!!)

≪うらかぜ≫≪いそかぜ≫の幹部連中は、ここで待たせておいたタクシーに乗って
夕暮れの由良の町に単縦陣で繰り出しています。料理屋での一次会の後、
5キロほど離れた御坊市の歓楽街にまで足を伸ばして、午前三時に帰艦。

さて、これ↓分遣隊の敷地と地続きの港。
由良港

なんというか、ホテル風に言えばプライベートビーチ

“紀伊半島西側中腹に位置する由良湾は、周囲を陸地で囲まれた直経一キロ少しの
 入り江で、一応由良基地分遣隊が常駐しているものの、
 港の規模はそれほど大きなものではない。”(187ページ)

実際にその地を見ると、狭さを実感 しました。

“ブイ繋留すれば、内火艇(ランチ)を使わなければならなくなる”、
そうすると、一刻も早く上陸したいクルーの不興を買う、ということで
宮津艦長は陸に直付けします。
宮津の操艦術の確かさは、この港を見れば一目瞭然です。すごいです。
クルーも惚れ込んだに違いないですよ!さすが艦長、灯台のようなお人(笑)
以前、わたしも体験航海で艦に乗り込んだことがありましたが、
実は接岸にものすごく時間がかかったんですよね。波の状態とか良くなかったのかも
知れないけれど。でも乗員はイライラする。
こういうところで、艦長の評判が決まるんだろうなと思いました。

基地内に展示してあるSH-60J(だと思う)。かっこいい。
SH-60J

実は、海自ヘリ「SH-60J」と「MH-53E」が外見上よく似ていて
わたしには区別がつかない・・・。
MH-53Eは全長30mの大型ヘリですが、写真しか見たことないからな・・・。
あと尾翼にオレンジ色の塗装があるかないか、ということかな。

由良港を堪能した後、居酒屋カラオケ・ボックスビリヤード場と、
行たち一行(駄洒落ではない)がハシゴした店を探しに、再び駅前へ向かいます。
地図には書いてあったので、実際にあることはあるようです。

仙石は、菊政から電話を受けた後、CPO室を出てタクシーに乗り込む。
“菊政の告げた店の名前を言うと、運転手は住所を聞かずに車を走らせ始めた”
というから、それなりに有名な店のようですが・・・。

舞台となったスナックの特徴を挙げてみます。

“問題の店は小振りなテナントビルの一階にあり、野次馬の人だかりが
 その軒先を囲んでいた。一方通行の道路の片隅に、ひと目でそれとわかる
 警察の自転車が停まっている。”(202ページ)

テナントビル? 
・・・ない。ないったらない。
テナントビルというからには、条例によってエレベーターの設置を決められている
3~5階の高さは欲しい。が、3階以上あると思われるようなビルはない。
港から徒歩30分の圏内に、よもやあるとは思われない。
港に入ってくるサンフラワーなんかの船が、縦にも横にもこの付近で1番
大きいような。あ、学校は大きかったですが。

“町外れにあるカラオケ・スナックのカウンターで、
 如月行は五杯目の水割りを前にしていた”(194ページ)

“漁師と上陸中の護衛艦クルーを最大の収入源にしている古びたスナックは、
 20坪程度の敷地にキッチンとカラオケのお立ち台、座卓が
 押し込まれている狭さなので、離れていても明瞭に会話を聞き取ることができる。”
                  (195ページ)

“30代も半ばを過ぎたと見えるホステスが、何度断っても
 カラオケを勧めてくるのもうっとうしかった。”(196ページ)

行、それは あなたへの好意 なのかも、です・・・。
こういうことに気付かない鈍さは合田並です。

“地元の漁師かチンピラ”と思われるパンチパーマの男性と、
カラオケの順番で揉めて喧嘩になり、そこへ行が助太刀するわけですが、
相手は全部で5人。・・・みんなパンチパーマ???

“チンピラたちを起こし、隣のビルの壁際に座らせている若い警官が”
                   (203ページ)
ええっ、隣にもビルが?! (驚愕←失敬な(笑))

“30分も歩けば海岸に出る。どんより湿った熱帯夜の空気に潮の匂いが混じり、
 シャッターを下ろした商店街をしっぽり包み込む中、仙石の後を田所が歩き、
 少し距離を置いて行が続く。誰もなにも話そうとせず、車の一台も通らない静寂に、
 寡黙な男三人の足音だけが響いていた。”(209ページ)

“すっかり寝静まった由良町の商店街を抜けながら(202ページ)”

わたしが行った時は、昼間でも寝静まっていました が・・・。

ふらふら歩いていると、同行者が
‘かつて商店街があったであろう’場所を目ざとく見つけてくれました!
由良・アーケード跡

これだー! この アーケード跡 !!!
まるで地震の被害にでも遭ったような無惨な状態ですが、
仙石が来た頃はまだ商店街と呼べる様相を呈していたのかも。

艦へ帰る途中、行は、シャッターを下ろした店のひとつをじっと見つめます。
そして、奇っ怪な行動へ。

“シャッターを叩いて「すみません!」と呼びかける。
 仙石と顔を見合わせた後、「なんか買い物か?」と言いながら”(211ページ)

どうでもいいけど、ここ、つっこませてください。
この反応もおかしいですよね? 買い物って言っても真夜中やで!
閉店中やで!ものすごい迷惑やで! 止めようよ先任・・・。

“行に並んだ田所は、自分も一緒になってシャッターを揺さぶり始めた。
 次から次へと突拍子もないことをやってくれる。
 やれやれと思いながらポケットにタバコをまさぐり、
 店の看板を見上げた仙石は、そこに画材店の文字を読んで、
 吐きかけた息を呑み込んだ。”(211ページ)

自分に示された信頼や感謝の意に気付いた先任。
そのせいで、この先、どういう運命が待ち受けているかも知らずに・・・!

画材店候補は、こちら↓です。20年以上前に流行った絵柄の文具などが
ショーケースに飾られています。ある意味、お宝です。
由良・画材店候補



さて、『亡国のイージス』地どりはここまで。

その後、白崎海洋公園に行って、白い石灰岩の巨岩が林立する不思議な光景を、
目にすることが出来ました。
タクシーの運転手さん曰わく、「和歌山のエーゲ海」だそうですよ・・・。
由良の海
とにかく海は美しい!
知人のダイバーに聞くと「和歌山の海はそんなに・・・」と言葉を濁しておられましたが。
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