高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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「カワイイ、アナタ」
2006年03月13日 (月) | 編集 |
雑誌「文藝春秋」四月号を読みました。
高村薫さんの短編「カワイイ、アナタ」が載っています。

ちょっとネタバレ↓なので反転します。
(オチのネタバレではありません)

合田から加納への書簡という形を取っています


以下、完全にネタバレです↓。
“『カワイイ、アナタ』を飼っていたのは先輩その人だ。
 何かの事情で知り得た山田某の氏名を詐称したのも、先輩その人だ”

という論法でいけば、こんな手紙を書いている合田雄一郎も、
「『カワイイ、アナタ』を飼っているのは合田自身だ」ということになってしまう。

ましてや、
“聞き手もまたそれなりの歳になってやっと、その手の妄想、
 もしくは衝動が分かるところまで来たということなのだろうか”

などと述懐されては、

大丈夫かーッ、合田あああ!!!

と、思ってしまう。この人まだ独身なんですか。大丈夫でしょうか。
次は少女へのストーカーなんかでまた家宅捜索でもされた日には、
さすがの合田刑事の刑事人生も終わりなんじゃないでしょうか。

妄想とか衝動とか言ってないで、誰か良い人を見つけるべき
なんじゃないでしょうか。見つけてあげてください、加納さん。
ていうか、加納さん、貴方こそ大丈夫なのか???

こんな、暗号を翻訳すれば「ゴウダ、キトク。スグコイ」みたいな
手紙を貰った加納も、反応に困るというか、やきもきするでしょう・・・。
他人に心配させることでは右に出る者のいない合田雄一郎。
いくつになってもそんな人。

2人とも暗い森に迷い込んで、そのまま彷徨っているのか・・・。

ここで延々と合田雄一郎のことを書いているわたしも、
「カワイイ、アナタ」を飼っていることになるのか、し、ら・・・・!?

はっ、他人事じゃない!!!

錯綜していろいろ楽しめる文章ですよね、さすが高村先生です。
ここで加納が出てくるということは、(「貴兄」としか言われてないけど)
『新リア王』の次の作品にも、出てくるということですよね?
登場が危ぶまれていたけれども。

あ、交番にふらっと立ち寄って世間話をしていく赤羽での習慣は、
この辺りの経験から来ているんですかね。
そうですね。うん。そうかー。合田さん、ふらっと立ち寄って、
こんな赤裸々な話をしてたんじゃないだろう、な、・・・?

あ、・・・でもこの作品、「小生」が「貴兄」と呼ぶ人物に宛てた書簡で、
小生は刑事をしている、お互い多忙だという以外に、加納とも合田とも
はたまたそれを思わせるようなエピソードが書かれているわけでもないのです。
もしかしたら別人っていうことも、あり得るのでしょう・・・か・・・・。
いや、ないですよねそんな事はッ。
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コメント
この記事へのコメント
NO SUBJECT
こんばんは。こちらには良くお邪魔して居ます。こちらの「義弟書簡」につてを読ませていただき、あぁーやっぱり~~そーなの??  だったので、 初めてメールいたします。
私も、「カワイイ アナタ」を飼っているのは本当は合田なのかなって思ってしまいました・・・。
合田が若い女の子を“モウソウ”しているとはどうしても思えないのですが。
ある意味これは、合田から加納へのラブレターなのか??・・・  そしてこのところ義弟禁断症状に喘いでいた私も、「カワイイ、ゴウダ」を密かに飼っているんだって事に、こちらのブログを読んで気が付きました。  確かに笑えない夜話ですよね。
2006/03/14(火) 03:06:26 | URL | GARU #-[ 編集]
ラブレター
わたしも合田が女の子を妄想しているとはとても思えません・・・
八潮公園でヴァイオリンを弾きながら、義兄のことを妄想している姿は、
『レディ・ジョーカー』で見ましたが(笑)
まさに、カワイイ、ゴウダですね!
2006/03/15(水) 08:53:21 | URL | みなわ(管理人) #eWQc6sqc[ 編集]
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