高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★大橋伸一『法廷絵師は見た!』
2006年05月17日 (水) | 編集 |
本★大橋伸一『法廷絵師は見た!』(KKベストセラーズ)2005.12.02

TBS専属の法廷絵師だった著者が見た、裁判の様子。

著者は、法廷で間近に被告人を見ているせいか、彼らに同情的。
特に犯罪者の境遇が貧しかったりすると、情に流される傾向にある。
ただし著者のこれらの文章は、法廷画の裏に書かれたメモ程度の
ものであったらしいから、それも仕方ないかなと思います。
素朴な感想が、急逝によってそのまま刊行されてしまったようです。

しかし貧乏だから家庭の愛情に恵まれなかったからといって
犯罪に走ってよいわけではなく、しかも、
生きるためにパンを盗んだという類の犯罪ではない、
残忍な殺人や少女監禁といった重い罪なのです。

作家の佐木隆三さんやジャーナリストの青沼陽一郎さんが、
客観的な文章を掲載しておられます。

生い立ちを犯行理由にするわけにはいかないけれど、
でも、彼らの境遇が過酷であるのは確かですね・・・。

1999年9月8日に起こった「池袋通り魔事件」では、
包丁で斬りつけられた10人のうち6人負傷、2人死亡しました。
事件に対する青沼陽一郎さんのお言葉↓

“法廷で弁護側の視点から語られる造田の境遇を聞けば、
 いかにも哀れに感じられるが、社会全体を見渡せば
 同じような境遇に生まれ落ちた人はたくさんいる。
 そういう人がみな通り魔になるかといえば、そんなことはない。
 手紙の中で学歴に異様なこだわりを見せているのも造田の特異な点だ。
 つまり、「自分は本当はすごいのに、周りがその力を発揮させない」
 という論法であり、この論法はオウム真理教の信者たちの発言にも
 きわめて頻繁に登場する。”(52頁)

誰もが持っている、自分を認めてもらいたいという気持ち、
それが社会に適合する形で、うまく作用すればいいんですが。
なかなかね・・・。

久々にテレビをつけてみると、豪邸訪問みたいな番組でした。
その年収15億円という優雅な暮らしぶりや豪邸だけを見ていると
なんだこれはと思いますが、御本人が出て来て喋ると、
浮ついたところのない、立派な人なのですよね(笑)

自分の行き手を阻んでいるものが、社会構造だとか組織だとか
曖昧で漠然としたものに思いがちですが、そうじゃない、
何か、そしてそれと対立する自分の中の何かだ、
ということに、ちゃんと向き合う。そして対処法を考える。

・・・全然感想になってないけど。
犯人を通して、自分の中の弱さを考えさせられるんです、
犯罪事件について書かれた本というのは・・・。
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