高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★落合浩太郎『CIA 失敗の研究』
2006年07月14日 (金) | 編集 |
本★落合浩太郎『CIA 失敗の研究』(文春新書)2005.6.20

最寄り駅で「CIA」と書かれたバックプリントのあるTシャツを着て
ヒップホップ系のダンスを、壁に向かって黙々と練習している少年がいるんですが、
彼は何を訴えたいのでしょうか・・・。
思わず、わたしが小説を書くなら、脅迫にこんなシーンを採り入れようと
考えてしまいます。本物の脅しなら恐そうです(笑)

そんなことはともかく。
アメリカ諜報機関としてのCIAは、9・11のテロを防げなかったこと、
イラクの大量破壊兵器の有無についての正確な情報が事前に得られなかったことで
それまで以上に信用が失墜した感がありますが・・・。
いや、末端でテロやテロリストの情報は得ていても、それを採り上げたり、
効果的に駆使できなかったということが、問題なんでしょう。

“疑問の声は、アメリカの情報提供者の獲得能力に対してもあがっている。
 トルカチョフとペンコフスキーをはじめとしたソ連人エージェントのほとんどが
 「ウォーク・イン」と呼ばれる志願者で、CIAから働きかけて獲得した者は
 皆無とさえ言われるほどなのだ。(33頁)”

同時テロが起こることを、大統領は事前に知っていたという説も
ありますが(177頁参照)。


HUMINTO(人的諜報)は、人間が相手だけに難しい。

“冷戦が終わってベルリンの壁が崩壊すると、CIAが持っていた東ドイツの
 エージェントも全て二重スパイだったことが判明した。”(33頁)

完全に失敗だったということでしょうか。

それに対して、IMINT(画像諜報)の成功例は華々しい。
キューバ危機の際にソ連のミサイル配備の証拠写真を撮ったのはU2偵察機。
“1967年第三次中東戦争、79年のソ連のアフガニスタン侵攻、
90年のイラクのクウェート侵攻、95年のインドの核実験も、
IMINTによって事前に察知できた。”(33頁)


諜報の世界は謎が多いだけに批判も賞讃もやりにくいですよね。
高村薫さんの『神の火』で、「死んだ後に金だけ残る」と言われた
スパイ稼業・・・。でもこれも誰かがやらなきゃいけないのか、
それとも、そういう精神的負担を負わせるのがいたたまれないので、
IMINTなどに重点を置くようになったのかな・・・。
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