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「プラド美術館展」
2006年07月28日 (金) | 編集 |
大阪市立美術館で開催されている「プラド美術館展」に行ってきました。
プラド美術館展

ティツィアーノ、エル・グレコ、ルーベンス、ベラスケス、
ムリーリョ、ゴヤ、ファン・ダイク、ブリューゲルという
錚々たるメンバーの絵が集められています。

スペインというと、無敵艦隊!なのですが、
16~18世紀頃の作品ばかりなので、肖像画などを見ていると
本当に“総督”というか(笑)大航海時代を彷彿とさせます。
こういう人が世界を航海してまわったんだなぁ。
国際的にはスペインは力を失って斜陽していく時期なので、
その辺りの、暗雲たれこめる鬱々たる雰囲気も出ています。

今回はキリスト教美術の、特に、キリストと信徒、天使と信徒のような
構図に魅かれました。今の精神的な状態のせいだと思いますが。

リバルタ・フランシスコの≪聖ベルナルドゥスを抱擁するキリスト≫、
十字架にかけられたイエスが、疲労のにじむ中で慈愛を浮かべた表情で
信徒に手を差しのべ、信徒は両手を広げてキリストを抱擁しています。
その信徒の表情が何とも言えず。ものすごくつらい、どうしようもない、
でもそれを全部のみこんで、これでいい、と思っているような顔。
タイトルに抱擁とありますが、希求、という言葉のほうに近い気がします。
余談ですが、日本の憲法にある言葉で一番好きというか、感情が掴めるのが
「希求」という言葉です(笑)

リベーラ、ジュゼッペ・テの≪アッシジの聖フランチェスコの幻視≫は
逆に、司祭になろうかどうしようか迷っている信徒が天使を見るという
ものなんですが、その天使が水を持っていて、「この水と同じくらい
心の清らかなものでなければならない」と言ったので、彼は、
司祭になるのを諦めたらしいです。
それだけに、若者の中に見える迷い惑い不安などが表現されていて
天使のすっきりした美しい(というか可愛い)姿とは一線を画しています。
神や天使というのは時に傲慢なほど正義を体現しているかのように
描かれていますよね(笑)人間はそうはいかないので。
迷える子羊だ・・・。

女性に人気があるだろうなと思ったのは、ムリーリョの作品。
チラシにも使われている≪貝殻の子供たち≫なんて、
愛らしい子供2人(イエスとヨハネらしいです)が、
羊から杯を受け取って飲んでいる絵です。
ムリーリョの他の作品も、小顔のかわいらしい女性だったり、
ドラマチックな構図だったり。

ゴヤの≪トビアスと大天使ラファエル≫も良かったです。
ラファエルの手足が太くて、存在感があるのがいい(笑)
トビアスが手にしている、ぐったりした魚一匹がユーモラス。
聖書にそういう話があるのだろうけど、それより、
中国の古典にある鯉の話を思い出させます。

公式HPはこちら
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