高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★上野正彦『死体は切なく語る』
2006年08月17日 (木) | 編集 |
本★上野正彦『死体は切なく語る』(東京書籍)2006.6.27

最近、火事で亡くなる方が増えていますね。
しかも一家全員が死亡するケースが多い。
どうしてなのかな、誰かは逃げられないかなと疑問に思っていたのですが、
昔と今では火事の性質が違う模様。

“昔は、有毒ガスは出ていないが、一酸化炭素が出ていた。
 数十秒ぐらいは、煙を吸っても中で行動ができて戻ってこられた”
今は、“新建材から有毒ガスが発生してしまうから、
 一回呼吸しただけでも、呼吸酵素がブロックされ、次の呼吸で
 ガス交換ができなくなって死にいたるのだ。”(50ページ)

一度呼吸しただけで死に至る有毒ガス。
スウィートホームがアウシュヴィッツに・・・

“寝タバコが危ないのは、そこから火災になって焼死してしまうからではなく、
 ベッドで寝タバコをして、それが枕に落ちると、座布団くらいの広さが焼かれ、
 中のウレタンが燃え、そのちょっとした煙を吸うことによって死んでしまうのだ。”
                      (51ページ)

母親は本能的に子を守る、というのが共通認識だと思いますが、例外もあります。
著者は、ある動物ドキュメンタリー番組で見た光景から、思いを馳せます。

ライオンは集団生活をしていますが、二歳を過ぎたオスライオンは
集団から離れされ、放浪を余儀なくされます。
発情期を迎えると、その放浪しているオスライオンは、
弱そうなリーダーのいるグループを襲います。
新旧交替が為れば、新しくリーダーになった若いライオンが、
前のリーダーの子どものライオンを、全部食べてしまう。
確かに新しいオスとその子ども達では血は繋がっていない。
しかし母親ライオンにとっては、我が子ではないか。
それなのに母親ライオンはオスを咎めもせず、
我が子が食べられる様子をじっと見ている。何故か。

“生物学者によると、母親ライオンは、新しく入ってきたオスライオンを
 迎え入れるため、体質が母親でなく発情期に、つまり妻の体に
 変わっているらしい。”

これは人間社会にもある、と著者は気付きます。

“離婚した子持ちの女性がいる。その家庭に新しい愛人の男が入ってくる。
 その愛人は前の夫の子供を虐待して殺害したりする。
 それなど、このライオンの話にどこか似ている。
 子供を守るのが本能なのか、新しい種を残すのが本能なのか、難しいものだ。”
                     (56ページ)
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