高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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祝★「新潮」11月号
2006年10月07日 (土) | 編集 |
「太陽を曳く馬」2回目。

ネタバレなので、下の部分をクリックしてください。

毎回、加納祐介のエピソードが出てくるなんて、凄いじゃないですか。
今までの作品では、『レディ・ジョーカー』でさえ、それほど
頻繁に登場してなかったと思うんですが。
やはり、“生まれ変わった”合田の中での加納の位置が変わったのでしょうか・・・。

でも今回の加納の台詞、
“なんなら、ほんとうに壊れている世界というのを見せてやろうか------”
には、彼の苦悩が滲み出ていて、本当につらかった。
多分、彼にこそ自分の信じる理想の世界があって、理想の人物像があって
妹の起こした問題や、義弟が巻き起こす騒動から受ける中傷などには
屈することなく、信じる道をひたすら突き進もうとしたのだろうに、
仕事上で直面した現実は、加納祐介という清涼な男性が耐えられる程度を
遙かに超越していたということなんだろうな。
中央省庁のお役人との付き合いを円滑に進めなければ、検事としても
やっていけないのでしょうが・・・特捜部でそれなりの地歩を築き上げて、
下手な接待ゴルフも頑張っていたのに、結局、押し潰されてしまったんですね。
ゆうすけー!!!
そういえば、『レディ・ジョーカー』で、大泣きする加納を叱咤し、
翌朝、無理やりゴルフに行かせた、厳しい義弟がいたよなあああ。
気の毒な加納さん・・・。
いやでも、加納の高潔なイメージを失わせない為には、検事として
出世街道をまっしぐらに突き進むより、方向転換して、裁判官になるほうが
確かに良いかも知れません。少し前は特捜部が結構批判の対象になっていたし。
最近は兜町のほうばかり向いているみたいだし。
そんなところに祐介はいられないだろうと思う。

“いや、君の眼にはまだ、この廃品回収場のような世界に立ち会う
 強度があるということなのだろう。俺にはもうそんなものはない”(355頁)

俺にはもうそんなものはない・・・

仕事が辞めたくなった時に呟いてしまいそうな台詞。
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コメント
この記事へのコメント
何かにつけ、思い出す義兄の事…
これから毎回、合田の中の“加納祐介”として義兄は登場するのかなぁ・・・
祐介は、ある意味すべてを捨てようとしたんですね…
きっと、合田への執着も。
でも、祐介もきっと思い出してるんだろうなぁ~
合田の花のような笑顔や底堅い声を、大阪で。

今度はきっと合田が加納を救う番なんだと思います。
救える相手はお互いしかいないのを、離れれば離れるほど
はっきり解っているはずだし。
少なくとも、合田は気づいているのでは…
一応、生まれ変わったんだしね。

ケロケロ雄一郎~~
今度こそ祐介を救ってやってくれ~~~!!




2006/10/08(日) 02:52:04 | URL | GARU #3kYBuhLk[ 編集]
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