高村薫さん・五條瑛さん・福井晴敏さん・古処誠二さん等の小説、海外の海洋小説、歴史、B'z、を糧に生きている人間の日常。
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本★『外交敗北 日朝首脳会談と日米同盟の真実』
2007年02月14日 (水) | 編集 |
本★重村智計『外交敗北 日朝首脳会談と日米同盟の真実』(講談社)2006.6.29

北朝鮮核問題をめぐる六カ国協議は、6日目の2月13日午後に閉幕しました。
今まで、軍事力というのは、国土の大きさや国民の多さに比例していたのが、
見事に覆されたという気がします。
「核」という、ただ一つの存在が、大国が営々と築き上げてきた軍事力を凌ぐ。
核の持つ巨大な脅威を背景にした外交。それは、大国よりも、
周囲から危険視されている小国だから、出来ることなのでしょうが。
某国は、バランス感覚というか、各国の思惑が絡み合う外交の舵取りはうまいなぁ・・・。


著者は、小泉総理が北を訪問した時に、日米同盟が危機に瀕したことに言及。
重要なのは、この↓一点。

“核問題を棚上げにして、日朝正常化が実現すれば、日米同盟は崩壊する。
 同盟の最大の要素である「共通の敵」と「共通の価値観」が失われるからだ”
                        (39頁)

著者は、新聞に対して、
“政府の政策や計画を、発表前に報じることを「トクダネ」としてきた。
 これでは形を変えた官報である。そうではなく、そうした計画が
 国民や国家のためになるのかを検証する記事こそ「トクダネ」なのだ。”
                        (143頁)

インターネットで簡単に情報収集が出来る現在、新聞に求められるのは
正確さと、その情報が、どこにどのように影響するかを見抜く力なのですね。

国家の指導者としての立場に立った人間が直面する問題として、著者は、
ウェーバーを引用し、「心情倫理」と「責任倫理」を挙げています。

“マックス・ウェーバーが「職業としての政治」で、
 政治家が直面する最大の問題として「心情倫理」と「責任倫理」を指摘している。
 「心情倫理」とは、個人の信念や信仰などの動機を重要視する。
 靖国神社参拝は、心情倫理に従った行動である。
 「責任倫理」 とは、結果責任を意味する。中国や韓国との外交関係に
 影響が及ぶことを理由に、靖国参拝を中止するのは、責任倫理に従った行動である。
 心情倫理と責任倫理の衝突は、誰もが経験する問題である。
 会社のために談合をしなければならないビジネスマンは、この葛藤に
 苦悩したはずである。あるいは、会社のために官僚に賄賂を渡さざるを
 えない人もいるだろう”(215頁)

組織の論理と、個人の良心の葛藤ですね。
これはもう、社会で生活する限りはついてまわるのだと思う・・・。
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